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 Apache 基本設定

当サイトでは、Webサーバに「Apache」を使用します。
Apache とは世界で最も普及している Web サーバで、無料で手に入れる事が可能です。

Vine Linux 2.5 には標準で Apache がインストールされています。
しかも、webmin を利用すればブラウザ上で、Apache の起動・再起動・停止、設定が簡単に行う事ができ、非常に便利です。

ここでは、Apache の基本的な設定である、「Web サーバを構築する」に重点を置いて説明します。
(といってもほとんどデフォルトのままで動作します。)

関連リンク
The Apache Software Foundation( Apache の本家 )
Japan Apache Users Group

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 Apache の入手とインストール

先述した通り、Vine Linux にはすでに Apache がインストールされています。ですので、細かいインストール方法は割愛します。

Apache の入手

雑誌や書籍の付録 CD-ROM や、Apache の web サイトなどから Apache を入手します。
web サイトの場合は、http://www.apache.org/dist/httpd/からダウンロードします。

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 Apache 起動

Apache の設定

いよいよ Apache の具体的な設定です。先述した通り、当サイトでは webmin を利用して設定を進めます。

ブラウザ を起動します。URL 欄に「 https://192.168.0.2:10000 」と入力します。
すると以下の画面が表示されるので、Username に「root」、Password に対応するパスワードを入力後、「Login」をクリックします。

以下の説明画像は Windows クライアントより Webmin を共有して操作しています!
共有の方法は、webmin の LAN 内共有を参照して下さい。

[ 図A-001 webmin のログイン画面 ]

図A-001 webmin のログイン画面

ログイン後、上部メニューバーより、「 サーバ 」をクリックします。
「サーバ」コンテンツが表示後、「Apache Web サーバ」をクリックします。

[ 図A-002 Apache Web サーバ をクリック ]

図A-002 Apache Web サーバ をクリック

初めて Apache を設定する時は、「組み込みモジュールの再設定」が表示されます。ここは、「ページ最下部の設定」をクリックしておきます。

設定」をクリックすると、「Apache Web サーバ」メニューが表示されますので、同ページの下部にある、「デフォルトサーバ」をクリックします。

[ 図A-003 デフォルトサーバ をクリック ]

図A-003 デフォルトをクリック

デフォルトサーバ」をクリックすると、「 For デフォルト サーバ」画面が表示されるので、

[ Server admin email address ] テキストフィールド:「 webmaster@example.com 」(サーバ管理者のメールアドレス
[ Server hostname ] テキストフィールド:「 example.com 」(取得したドメイン

を入力し、ページ最下部の「保存」をクリックします。

[ 図A-004 For デフォルト サーバ 設定画面 ]

図A-004 For デフォルト サーバ 設定画面

保存できたら、webmin 上部メニューより「変更を適用」をクリックします。

[ 図A-005 webmin 上部メニュー「変更を適用」をクリック ]

図A-005 webmin 上部メニュー「変更を適用」をクリック

もし何かエラーが返ってきた場合、同じ場所にあるメニューの「Apache を停止」--->「Apache を起動」でApache の再起動をかけて下さい。それでもエラーが表示される場合は、設定が間違っていますので、設定の見直しが必要です。

LAN 内からのチェック方法

設定が出来たらブラウザを起動し、URL に「 http://localhost/ 」と入力します。(左記 URL は Vine 上でチェックする場合)
LAN 内の PC からチェックする場合は、「 http://192.168.0.2/ ( サーバ機のローカル IP アドレス )」と入力して下さい。

下記の画面が出れば Apache は正常に動作しています。

[ 図A-006 Vine Linux上のApacheウェブサーバーのテストページ ]

図A-006 Vine Linux上のApacheウェブサーバーのテストページ

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 ルータの設定(Webサーバ用)

外部からのアクセスには、ルータの 80 番ポートを開いてやる必要があります。80 番ポートを開くと、

  1. 訪問者 「この web ページを見せてくれ!( 80 番ポートへの要求)」
  2. ルータ 「 80 番ポートへの要求だから、この要求はそのまま 192.168.0.2(サーバ機)に伝えればオッケーやね」
  3. ルータ 「 192.168.0.2(Vine サーバ)さん!要求が来ましたよぉ〜!」
  4. サーバ 「 192.168.0.2 って俺ですよ!ん!?これって Web ページを見せてくれって言う要求じゃない!お〜い!Apache!」
  5. Apache 「何でしょう?え?このページですか?はいっ!どうぞ!」
  6. 訪問者 「やった〜!ページが見れたぞ!」

と言った具合に Web サイトの外部公開が可能になります。

ここで必要な事が「外部からのHTTPアクセスを 192.168.0.2 に渡す事」です。

概要はこうなります。

外部・訪問者(HTTPリクエスト 80番ポート)
↓
ルータ ( 80番ポートへの要求 -->アドレス変換 --> 192.168.0.2 へ )
↓
サーバ( Apache )

以下に MELCO BUFFALO Broad Station BLR-TX4 の設定方法を掲載しておきます。
Broad StationやAir Station(無線LAN)などのMELCO製品なら大きな違いは無いと思います。MELCO社製以外の方も参考にしてもらえると幸いです。

ブラウザを起動し「http://192.168.0.1/」にアクセス( Windows でも構いません)し、Broad Stationの設定画面を開きます。
[詳細設定]を開き、左フレームより[アドレス変換]をクリックします。

[ 図A-007 Broad Station設定画面(アドレス変換) ]

図A-007 Broad Station設定画面(アドレス変換)

「アドレス変換テーブルの追加」で、
「WAN側のIPアドレス」:[ブロードステーションのWAN側IPアドレス]
「プロトコル」:[TCP/IP]にチェックを入れ、「ポート」を[HTTP(TCPポート:80)]
「LAN側IPアドレス」:[手動設定]を選択し、「手動設定」欄に[192.168.0.2](サーバ機のIPアドレスです)

設定を終えたら[アドレス変換テーブルに追加]をクリックします。
追加ボタンをクリックし、同じページの下部に下図S-の様に追加されている事を確認します。

[ 図A-008 アドレス変換テーブルの確認 ]

図A-008 アドレス変換テーブルの確認

これでルータの設定は完了です。

続いてDHCPサーバ設定を行います。
詳細設定画面で、「DHCPサーバ設定」の
「DHCP サーバ機能」:[使用する]にチェック
「割当IPアドレス」:[192.168.0.3]から[16]台
にします。
割当IPアドレスが「192.168.0.3」からに設定して下さい。「192.168.0.1」はルータが、「192.168.0.2」はサーバ機が使用します。

「後々メールサーバも立てるから、ついでに25、110番ポートも開けておこう」ってのはセキュリティ上厳禁です。
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 Web サーバの動作確認

基本的にここまでの作業であなたのマシンはWebサーバになっています。

ここまでの作業の確認

192.168.0.0 のネットワーク(サーバ機がある同じLAN内)からアクセスした場合、ルータの設定画面(つまり 192.168.0.1 )に飛んでしまうため、WAN 側からアクセス試験を行う必要があります。

まだドメインを取得されてない方は、自分のグローバルIPアドレスでのチェックが可能です。

確認くんをクリックして下さい。(プロキシ(代理)サーバーを経由しないで下さい。確認くんを開いて上から3つ目の「現在接続している場所(現IP)」があなたのIPアドレスです。このIPアドレスをドメインだと思ってチェックしてみて下さい。

外部ネットワークからの動作確認が不可能の方は、Another HTML-lint gatewayでページ中部のURLにチェックを入れ、
「http://my-domain.com/index.html」(自分の取得したドメイン)を入力して[チェック]をクリックすれば確認できます。
「チェックの結果は以下のとおりです。」と採点されていればOKです。

もう一つの確認方法は、以下の「Hostname」の欄に自分の取得したドメインを入力し、[Go!]をクリックします。


WebSitePulse.com - free webmaster tools
Hostname:

この結果、下図S-の様に表示され、下図S-赤線部に「200」と表示されていればWebサーバの動作は正常です

[ 図A-009 WebSitePulse.comの結果画面 ]

図A-009 WebSitePulse.comの結果画面

もしアクセス正常でない場合、以下のポイントをチェックしてみて下さい。
  1. プロバイダからグローバルIPアドレスを割り振られているか
  2. ルータの設定(アドレス変換)
  3. 80番ポートは開放されているか

ポイント1はプロバイダに直接聞くのが一番手っ取り早いです
ポイント2はこのページのルータの設定(Web サーバ用)を見て下さい。
ポイント3はSygate Online Serviceを開き、ページ中部の楕円形の押しボタンの[Scan Now]をクリックし、
Service」が「WEB」、「Ports」が「80」の項目が「Open」になっていれば80番ポートは開放されています
このSygate Online Serviceは今後、メールサーバなどのサービスポートの確認にも使用すると便利です。

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 Apache が利用するディレクトリ

一折り、Apache の設定が済みました。
では、Apache が利用するディレクトリについて説明します。(当サイトはあくまで、「Vine Linux 2.5 のデフォルト」でのお話です

http://my-dmain.com/ 」にアクセスがあった場合、
Apache は、「 /home/httpd/html/index.html 」を送り返します。

http://my-domain.com/cgi-bin/bbs/bbs.cgi 」にアクセスがあった場合、
Apache は、「 /home/httpd/cgi-bin/bbs/bbs.cgi 」を送り返します。

CGI について
Vine Linux 2.5 はデフォルトのままなら、Perl へのパスは /usr/bin/perl になります。
つまり、*.cgi ファイルの1行目は、「 #!/usr/bin/perl 」になります。

CGI の設定については、今後ご要望があればアップして行こうかなと思っています。
してくれ!と思っている方がいらっしゃれば、メール掲示板でお知らせ下さい。

2002/12/28 次項にアップしました。

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