Linux で自宅サーバ [ Home Server Techncial ]

>>トップページに戻る

 独自ドメインの設定( miniDNS )

ここからの項目は独自ドメインの取得者を対象に解説しています。
まだ独自ドメインを取得されていない方は、当サイト内の「 独自ドメインの取得 」をご覧下さい。

取得したドメインに対する 外部の DNS サーバは必須です。
私は、外部の DNS サーバに miniDNS を選択しました。

前提条件として「 EXAMPLE.COM 」というドメイン名を取得したものとしています。

ページ内コンテンツ一覧

ここで、「 DNS、DNS ってそりゃ一体何なんだ!? 」って方がいらっしゃるかもしれません(私は思ってました)ので、簡単に説明します。
DNS 」とは「 Domain Name System(Server とも言われる) 」の略です。
元々、グローバル IP アドレスというのは世界で唯一(ユニーク)なもので、グローバル IP アドレス一つで特定のホストを指定する事が可能になります。

固定/非固定を問わず、グローバル IP アドレスを割り振られている場合は、IP アドレスでのサーバ公開が可能です。
しかし!
ブラウザに「 http://235.234・・・ 」と打つのは覚えにくいし、面倒です。
しかもメールアドレスも「 user@235.234・・・ 」となってしまいます。

そこで大活躍するのが、DNS です。
DNS は URL で入力された文字列を IP アドレスに自動的に変換してくれます
つまり、人間が意味を持たない数字の羅列( IP アドレス )を覚えなくても、比較的覚えやすい文字列( ドメイン )でネットワークを利用できる様にしてくれるモノです。

さらに「 ダイナミック DNS 」とは、先述の DNS にダイナミック(動的)に IP アドレスを書き換えてくれるサービスの事です。

もしお暇なら、ドメイン名( miloweb.net )の由来 をご覧下さい(^-^;

▲ページの最上部に戻る

 miniDNS にユーザ登録

取得した自分のドメインの設定をする為に、ダイナミック DNS にユーザ登録をします。
私の場合は、ドメイン登録時にプライマリ DNS とセカンダリ DNS に miniDNS のものを指定しましたので、miniDNS を利用します。

ここからの設定は独自ドメイン用の設定です!

miniDNS に行き、「無料登録」をクリックします。
次に利用規定が表示されますので、よく読んでからページ最下部の「同意する」をクリックします。
すると登録フォームが表示されますので、必要事項を記入後「登録」ボタンをクリックします。

[ 図DD-006 miniDNS への新規登録 ]

図DD-006 miniDNS への新規登録

パスワードは登録したメールアドレスに送られてきます。
初期で設定されるパスワードは覚えにくいので、miniDNS にログイン後、「メンバー情報変更」からパスワードなどの変更が可能です。

▲ページの最上部に戻る

 独自ドメインの登録

次に自分の取得したドメインを登録します。

miniDNS の独自ドメインの登録はドメイン取得後でなければ登録しません。取得したドメインが反応するかチェックして下さい。

ログイン後、「 DNS 登録 」メニューから「追加」をクリックし、画面中央に「詳細項目」メニューが表示されます。
その中から「独自ドメイン」をクリックします。

トップドメイン名」の入力欄があるので、取得したドメインを入力し、「送信」ボタンをクリックします。

[ 図DD-007 自分の取得したドメインを登録 ]

図DD-007 自分の取得したドメインを登録

同じく「 DNS 登録 」メニューから「追加」をクリックし、画面中央に「詳細項目」メニューで「トップドメインの登録」をクリックします。

[ 図DD-008 トップドメインをホストレコードに追加 ]

図DD-008 トップドメインをホストレコードに追加

トップドメインをホストレコードに追加」が表示されますので、以下の様に記入します。

記入後「送信」ボタンをクリックします。
取得したドメインが「 example.com 」だとしたらこれで、「 http://example.com/ 」でアクセス可能になりました。

注 意
この A レコードを追加しただけでは正常に反応しない場合があります。
設定の確認が可能です。確認方法はこのページ内の「 設定の確認 」で行っています。

▲ページの最上部に戻る

 「 www. 」でアクセス可能にする

次に、「やっぱり URL は www. がなければ嫌だ!」という方( 私ですね )もいらっしゃるかと思いますので、「 http://www.example.com/ 」でアクセスできる様にします。

方法は大まかに2通りあります。以下にその手順を示します。

「 *.EXAMPLE.COM 」の「 * (アスタリスク)」はワイルドカードで、「何でも良い」という事です。
「 http://www.example.com/ 」でも「 http://abc.example.com/ 」でも何でも Web サーバの設定次第で可能です。
この設定だと、Web サーバのバーチャルホストに設定されていれば問題ないですが、適当に「 http://tekitou.example.com/ 」と入力すると Web サーバのデフォルトサーバの設定が適応されてしまいます。
まぁ、問題無いと言えば問題無いですが・・・。
「 *.EXAMPLE.COM 」の設定方法はこのページ内の「 バーチャルホスト用の設定 」で行っています。

これらの手順は私も手探りでの作業でしたので、確実に「これだ!」と言えるものではありません。何らかの障害が発生しても自己責任でお願いします。

前置きが長くなりましたが、実際に miniDNS の設定に入ります。

ログイン後、右側のメニューより「追加」をクリックし、「Hostレコード 」をクリックします。
Hostレコード追加」フォームが表示されます。

[ 図DD-009 Hostレコード追加 ]

図DD-009 Hostレコード追加

入力後「送信」ボタンをクリックします。
これで Host レコードの追加は完了です。

マスタドメイン」というのは、その名の通り、元になるドメイン名の事です。
マスタドメインを指定しなければ(「 - なし - 」を選択)、それは「マスタホストレコード」と呼ばれ IP アドレスが個別に設定可能になります。
一方、マスタドメインに何らかのドメイン名を指定すると、そのレコードは「スレーブレコード」と呼ばれ IP アドレスは指定のマスタドメインに依存します。
これを指定すると何が嬉しいかと言いますと、IP アドレス更新のターゲットがマスタホストレコードのみでオッケーという事になります
非固定 IP アドレスユーザにはとても嬉しい機能です。

注 意
この A レコードを追加しただけでは正常に反応しない場合があります。
設定の確認が可能です。確認方法はこのページ内の「 設定の確認 」で行っています。

▲ページの最上部に戻る

 MX レコードの設定

MX レコードを登録します。

MX レコードの登録はメールサーバ構築時には必須になります。

miniDNS の MX レコードの更新は DiCE などの自動更新ツールでは更新できません。
最終の更新日より三ヶ月以内に、miniDNS のページでログイン後、左側のメニューで「管理」をクリックし、「レコードタイプ」が「MX」の欄の「アップデート」をクリックしてアップデートしなければなりません。
これは、「ドメイン名の IP アドレスさえ更新していれば、三ヶ月間は MX レコードが使え、上記の更新作業を行えば更に三ヶ月使用可」という事です。

miniDNS にログイン後、左側のメニューより「追加」をクリックします。
そして「(MX) Mail Exchangeレコード」をクリックします。

[ 図DD-010 「追加」>「(MX) Mail Exchangeレコード」をクリック ]

図DD-010 「追加」>「(MX) Mail Exchangeレコード」をクリック

「MX (Mail Exchange)レコード追加」フォームが表示されるので、以下の様に入力します。

記入後、「送信」ボタンをクリックします。

[ 図DD-011 MX レコードの登録 ]

図DD-011 MX レコードの登録

これで MX レコードの登録は完了しました。

注 意
この MX レコードを追加しただけでは正常に反応しない場合があります。
設定の確認が可能です。確認方法はこのページ内の「 設定の確認 」で行っています。

▲ページの最上部に戻る

 設定の確認

それでは今までの設定を確認します。

miniDNS にログイン後、「管理」をクリックします。
DNSレコード管理」が表示されますので、「レコードリスト」の表組を見ます。

現時点の設定では以下の様になっているハズです。
以下は miniDNS のホストレコードの確認画面を転記したものです。IP アドレスを便宜上「 999.99.99.99 」にしています。


凡例
オンライン
オフライン
MX : MX (Mail Exchange)レコード
A : Host IPアドレスレコード

レコードリスト:
ホスト/ドメイン名 レコードタイプ TTL値 データ 更新 操作
  EXAMPLE.COM A - 999.99.99.99 24-Jan-2003
23:08:17 HKT
オフライン
編集
アップデート
削除
  EXAMPLE.COM MX 10 EXAMPLE.COM 24-Jan-2003
23:08:19 HKT
オフライン
編集
アップデート
削除
  WWW.EXAMPLE.COM A - 999.99.99.99 24-Jan-2003
23:08:12 HKT
編集
アップデート
削除

独自トップドメイン:


この状態でオンライン/オフラインを表す凡例が表示されています。
オフラインになっているのであれば、画面左側のメニューの「手動アップデート」をクリックし、「アップデート」ボタンをクリックし、オンライン状態にするか、
各レコードの「操作」欄の「オンライン」というリンクをクリックし、「アップデート」してやれば「オンライン」になります。

当然ですが、全てオンライン状態になっていれば、正しく動作しているという事になります。

▲ページの最上部に戻る

 バーチャルホスト用の設定

続いて、バーチャルホストでのサイト公開を考えている方、ワイルドカードでの設定が可能です。

Hostレコード追加」で、以下の様に記入します。

適宜記入後、下部の「送信」をクリックします。

記入後、送信ボタンをクリックします。

マスタドメイン」というのは、その名の通り、元になるドメイン名の事です。
マスタドメインを指定しなければ(「 - なし - 」を選択)、それは「マスタホストレコード」と呼ばれ IP アドレスが個別に設定可能になります。
一方、マスタドメインに何らかのドメイン名を指定すると、そのレコードは「スレーブレコード」と呼ばれ IP アドレスは指定のマスタドメインに依存します。
これを指定すると何が嬉しいかと言いますと、IP アドレス更新のターゲットがマスタホストレコードのみでオッケーという事になります
非固定 IP アドレスユーザにはとても嬉しい機能です。

[ 図DD-012 ワイルドカードによるホストの設定 ]

図DD-012 ワイルドカードによるホストの設定

そして、先ほどの「DNSレコード管理」ページで「 *.EXAMPLE.COM 」が追加され、オンラインになっている事を確認します。
オフラインになっていれば、オンラインにしてやります。

このバーチャルホストの設定をすると、「 http://xxx.example.com/ 」( xxx 部分は何でも良い )でアクセス可能になります。
当然、Web サーバでのバーチャルホストを設定していなければ、正常に動作しません。
Apache ではバーチャルホストに該当しない、「 xxx.example.com 」への要求はデフォルトサーバの設定を適応します。

▲ページの最上部に戻る

miniDNS の設定方法に付きましては、「鷹の巣の自宅サーバー」の掲示板で大変お世話になりました。
的確なアドバイスを頂いたOAK様、鷹の巣様、この場を借りてお礼申し上げます。


Copyright© Home Server Technical. All Right Reserved.
webmaster@miloweb.net