Qpopper で APOP を利用する
APOP とは、メールの受信の際に、パスワードなど一部の情報をを暗号化する技術です。
Vine Linux に標準搭載されている Qpopper で比較的簡単に設定する事が可能です。
APOP を使うには APOP 対応のメーラーが必要です。
Vine Linux なら Qpopper は標準でインストールされますが、分からない場合は以下のコマンドでパッケージを検索してみましょう
# rpm -q qpopper
qpopper-4.0.4-0vl1 <-- この様な結果が返ってくればインストールされています
もし、インストールされていなければ、お手軽に apt-get でインストールできます。
# apt-get update <-- apt 用データベースを取得(更新)するサブコマンド
# apt-get install qpopper <-- qpopper をインストール
上記 apt-get はパッケージ毎の依存関係を自動的に解釈してくれるので、とても楽で役に立ちます。
Qpopper を初めて APOP 対応にする時は以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/popauth -init
APOP に対応させるアカウントを設定して行きます。
この設定を行ったアカウントは以後、APOP 以外は利用できなくなりますので、ご注意下さい。
# /usr/sbin/popauth -user username <-- username には実際のユーザ名を入力します
New password:****************
Retype new password:****************
上記コマンドは必要なアカウントの数だけ繰り返します。
もし、APOP 対応のユーザを通常の POP 接続に戻したい場合は以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/popauth -delete username <-- username には実際のユーザ名を入力します
Warning: deleting user "username"
最後に 設定を反映させる為に inetd を再起動します。
# /etc/rc.d/init.d/inet restart Stopping INET services: [ OK ] Starting INET services: [ OK ]
これで、APOP 対応となりました。