EPIA E-533 での Kernel2.4系障害の対処方法
EDEN EPIA E-533 と言うマザーボードを搭載したパソコンに、Vine Linux をインストールすると、ちょっとした不具合が発生します。
その不具合とは、「Kernel2.4系で起動しない」と言う事です。
このトラブルは簡単に対処できますので、EPIA E-533 をお使いになられている方、もしくは使おうと思っている方は実践してみて下さい。
この対処法は、私が EPIA E-533 を使用してサーバ機を自作した際に実践した方法です。
サーバ機の作成方法は「 ファンレス静音PCを自作! 」に掲載してあります。
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Vine Linux のインストール自体はスムーズに進みます。
インストーラに従いインストールを進めて行けば、何の問題も無くインストールできます。
Vine Linux のインストールが終了し、通常に起動しようとすると、以下の画面が表示されると思います。
図E533-001 LILO選択画面
この時、「 linux 」と「 linux 2 2 up 」のどちらかが選択可能になっています。
一番最初の起動時は、「 linux 2 2 up 」を選択します。
もし、「 linux 」を選択しても再起動ばかりして一向に起動しません。
「 linux 2 2 up 」で起動させましたね!?
次に、kernel を 2.4 系にアップデートします。
Kernel をダウンロード
# wget ftp://ring.asahi-net.or.jp/pub/linux/Vine/Vine-2.6/i386/Vine/RPMS/kernel-2.4.19-0vl11.i586.rpm
インストール
# rpm -Uvh --force kernel-2.4.19-0vl11.i586.rpm
インストールが完了したら、/boot ディレクトリに自分がインストールした Kernel のバージョンがファイル名の一部になっている「 vmlinuz-2.4.*** 」と言うファイルが作成されている事を確認します。
確認できたら、/etc/lilo.conf をエディタで開きます。
以下の記述がされている箇所を編集します。
image=/boot/vmlinuz-2.4.19-0vl11 ← ここを先ほど確認したファイル名と置き換えます label=linux read-only root=/dev/hda5
変更した設定を反映させる為に、 /sbin/lilo コマンドを実行し、LILOの設定を反映させます。
# /sbin/lilo
Added linux *
Added linux-2.2-up
↑この様な表示がされれば、正常に処理終了です
ここまで済んだらサーバ機を再起動します。
再起動後は、LILO 選択画面で「 linux 」を選択して起動させます。
これで、Kernel 2.4 系での起動が可能になりました。
ログインメッセージで、「 Kernel 2.4.XXXXX on an i686 」と表示されます(正しくは i586 )が、単なる表示ミスと言う事らしいです。
なお、この状態で、「 apt-get upgrade 」などのコマンドを使用しても誤動作はありません。すべて正常に動作する事を確認しました。