DiCE の使用法( zive.net 用 )
これまでの説明でグローバルIPアドレスをダイナミックDNSを使用し、ドメインとの関連付けは完了しました。
しかし、このままではプロバイダからIPアドレスの更新があった場合、DNS業者に登録してあるIPアドレスでは外部からのアクセスが不可能になってしまします。
IPアドレスが変化した場合、自分が登録したダイナミックDNS業者のwebサイトへ行き、IPアドレスを登録しなおせばOKなのですが、面倒くさすぎます!そこで、先述した通りDiCEを使用します。
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DiCE DynamicDNS Client (for Linux) の入手とインストール
さっそくソフトウェアに入手とインストールをしてみましょう。
まずは、DiCEのダウンロードです。
DiCE DynamicDNS Client (for Linux) から、DiCEd Version 0.19 Bata をダウンロードします。
保存場所は同サイトの「インストール方法」のところに、 /usr/local/bin/ とありましたので、/usr/local/bin/ に保存します。
ここでの設定は、「IPアドレスの変化を監視して、変化時に更新する」として進めています。
それから、先述したダイナミックDNS( no-ip.com )とは違うDNSですが、気にしないで下さい ^_^;
以下の設定は、このサイトでも利用しているDNS、「 ZiVE 」の設定例です。
ここからはコマンドでの操作になります。
ダウンロードしたディレクトリまで移動します。
# cd /usr/local/bin/
DiCEd を展開します
# tar zxvf diced0192.tar.gz
DiCE というディレクトリが生成されるので、DiCE に移動します
# cd DiCE/
以上で DiCEd のインストールは完了です。
この先は日本語表示されるのでkonを起動しておきます。
# kon
konが起動し、画面のフォントなど、画面に若干の変化が現れます。
diced を実行します。
# ./diced
最初に、: が出るので?を入力するよう、サイトの説明には書いてあります。(プロンプトの : は半角では見づらいので、ここでは全角にしています)
diced の設定
=-=-=- DiCE DynamicDNS Client -=-=-= Version 0.19 for Japanese Copyright(c) 2001 sarad :? *** 起動オプション *** diced [-s|-d|-h|-e] [-b] [-l] -s 起動と同時に開始します -d 起動と同時にバックグラウンドで開始します -h コマンドオプションを表示します -b イベント実行時にビープ音を鳴らします -l ログを作成します -e
指定のイベントを実行して終了します *** コマンド一覧 *** exit DiCEを終了します start DiCEを開始します startd DiCEをバックグラウンドで開始します setup DiCEの環境設定を行います list 登録済のイベント一覧を表示します add イベントを追加します ed[it] <番号> イベントを編集します del <番号> イベントを削除します en[able] <番号> イベントを有効にします dis[able] <番号> イベントを無効にします ev[ent] <番号> イベントの情報を表示します ex[ec] <番号> イベントを今すぐ実行します logcr ログをクリアします :setup <-- DiCEの環境設定を行います。この設定は初回のみで構いません。 IPアドレスの検出方法を指定してください (0) 自動検出 (1) ローカルのネットワークアダプタから検出 (2) 外部のスクリプトから検出 <現在:0> (N)変更しない (P)戻る >n ------------------------------------------------- プライベートIPアドレスも検出対象ですか? (Y/N) <現在:いいえ> (P)戻る >n ------------------------------------------------- IPアドレスを検出をテストしますか? (Y/N) (P)戻る >y 検出IPアドレス>61.213.71.208 ------------------------------------------------- IPアドレスを検出をテストしますか? (Y/N) (P)戻る >n ------------------------------------------------- IPアドレスをチェックする間隔を指定してください(分) 設定可能範囲は5分以上です <現在:10> (N)変更しない (P)戻る >n ================================================= DNSサーバーの負荷を軽減するために頻繁なDNS更新を防ぐ必要があります 前回の更新から一定時間DNS更新処理を行わないように保護時間を設定して ください(分) 設定可能範囲は10分から1440分です <現在:60> (N)変更しない (P)戻る >30 ================================================= 設定を保存しますか? (Y/N) (P)戻る >y 設定を保存しました ================================================= :add <-- 次に新しくイベントを追加します。 新しくイベントを追加します DynamicDNSサービス名を入力してください "?"で対応しているサービスを一覧表示します (P)戻る >? ARTofDNS AtStomped changeIP cheapnet cmdns DDNS.nu ddo.jp dhs dnsQ DtDNS Dyn.ee dyn.to Dynamx dyndns DynDNSdk DynDSL dynodns dyns Dynu Dynup eyeP flexiDNS GetmyIP HAMMERNODE idnsi ieServer instat justlinux Microtech Mindriot miniDNS myIP.org nicolas No-IP ns1 sdns SelfHOsT theBBS tsx yi ZiVE ZoneEdit my-domain CtrlAltDel jspeed dnip Pronym dynDNS.it 2mbit.com cjb ods todd Netservers tucny LostWeyr ZeroPain ipdyn dnsking armann Now.nu EveryDNS DNS2Go Earth unicc WebReactor Haxor did.expoze.com p2p ddns.ca MyServer StaticCling @nifty MyIP.US ================================================= 新しくイベントを追加します DynamicDNSサービス名を入力してください "?"で対応しているサービスを一覧表示します (P)戻る >>ZiVE ------------------------------------------------- << ZiVE DNS Service >> URL: http://www.zive.org/ *** 情報 *** ZiVEのオプションについて 【ホストタイプについて】 〔ダイヤルアップ〕 「有効期間」「オフライン」「オフラインメッセージ」の設定が有効です。 その他のオプションは無効です。 ※ DiCEでは入力文字数に制限がありますのでご了承ください。 〔常時接続〕 「更新モード」「MXホスト名」の設定が有効です。 その他のオプションは無効です。 ※ MXレコードを定義する場合の注意 IPアドレス更新後は、MXレコードを再登録する必要があります。 ================================================= ドメイン名を入力してください "?"でドメイン一覧を表示します (P)戻る >? zive.net ================================================= ドメイン名を入力してください "?"でドメイン一覧を表示します (P)戻る >zive.net ================================================= ホスト名を入力してください (P)戻る >technical <-- 自分が取得したホスト名。当サイトなら technical になります。 ================================================= ログインユーザ名を入力してください (P)戻る >user <-- ZiVE のユーザ名を入力します。 ================================================= ログインパスワードを入力してください (P)戻る >password <-- パスワードが平文で表示されます。 ================================================= 登録するIPアドレスを入力してください 空白にすると現在のIPアドレスを自動検出します (P)戻る > ================================================= このイベントに題名を付けてください (P)戻る >IPUpdate ================================================= このイベントを実行するスケジュールを設定します ------------------------------------------------- 実行する頻度を指定してください (番号入力) (0)1回のみ (1)1日1回 (2)1週間に1回 (3)1ヵ月に1回 (4)その他の周期 (5)IPアドレス変化時 (6)起動時 (P)戻る >5 ------------------------------------------------- IPアドレスがあまり変化しない環境の場合、更新せずに一定期間を過ぎると アカウントを削除されてしまうことがあります IPアドレスの変化が無い時に実行する間隔を指定してください (0)7日毎 (1)14日毎 (2)21日毎 (3)28日毎 (4)35日毎 (5)56日毎 (6)84日毎 (P)戻る >2 ================================================= 詳細オプションを設定します ------------------------------------------------- [ ホストタイプ ] (0)ダイヤルアップ (1)常時接続 番号>1 ------------------------------------------------- [ オフライン ] (0)No (1)Yes 番号>0 ------------------------------------------------- [ 有効期間(日) ] (0)1 (1)0 (2)2 (3)3 (4)4 (5)5 (6)6 (7)7 (8)8 (9)9 (10)10 (11)11 (12)12 (13)13 番号>3 ------------------------------------------------- [ 有効期間(時間) ] (0)0 (1)1 (2)2 (3)3 (4)4 (5)5 (6)6 (7)7 (8)8 (9)9 (10)10 (11)11 (12)12 (13)13 (1 4)14 (15)15 (16)16 (17)17 (18)18 (19)19 (20)20 (21)21 (22)22 (23)23 番号>0 ------------------------------------------------- [ 有効期間(分) ] (0)0 (1)10 (2)20 (3)30 (4)40 (5)50 番号>0 ------------------------------------------------- [ オフラインメッセージ ] 入力> ------------------------------------------------- [ 更新モード ] (0)IPアドレス更新 (1)MXレコード設定 番号>0 ------------------------------------------------- [ MXホスト名 ] 入力> ================================================= このイベントを有効にしますか? (Y/N) (イベントの有効/無効は"EN/DIS"コマンドで切替えられます) >Y ================================================= イベントを保存しますか? (Y/N) >Y イベント"IPUpdate"を保存しました ================================================= :list <-- 登録済のイベント一覧を表示し、イベントが追加されている事を確認します。 (No.) (イベント名) (スケジュール) (次回予定) 0 * IPUpdate IPアドレス変化時 (21日毎) 01/19 19:05 :exit <-- DiCE を終了させます。 [root@milo DiCE]# ./diced -d -l <-- diced の起動オプション -d でバックグラウンドで開始、 -l はログを作成します。 =-=-=- DiCE DynamicDNS Client -=-=-= Version 0.19 for Japanese Copyright(c) 2001 sarad DiCE Daemon Started !! [root@milo DiCE]# ps -C diced <-- ps コマンドで diced の起動(常駐)を確認します。 PID TTY TIME CMD 1778 ? 00:00:00 diced [root@milo DiCE]#
以上で、diced のインストールと設定は全て終了です。
今後、IPアドレスが変化しても、diced が自動的に検出し、IPアドレスの更新を行ってくれます。