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 ファンレス静音PCを自作!

私は以前から「自作パソコン」と言うモノにとても興味があり、比較的安価にて作成できると友人から聞いたので、「自作」に挑戦してみました。

生まれて初めての自作パソコンなのですが、用途はサーバ専用なので、スペックは求めません。求めるモノはズバリ!
静音・低消費電力性」です!
そして、予算は 3 万円代(つまり、39,999円以内)でサーバ機を製作する事に重点を置いてパーツを選びました。

このページでは、私がファンレスのパソコンを3万円代で製作した際の記録をまとめたものです。
これからサーバ機を作ろうとしている方のご参考になれれば幸いです。

マザーボードに EPIA E-533 を使用し、Vine Linux をインストールした場合、Kernel 2.4 系では正常に起動しません。
Kernel 2.4 系へのアップデート方法は、「 EPIA E-533 での Kernel2.4系障害の対処方法 」に掲載していますので、合わせてご覧下さい。

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 どんなスペックにしようかな

今回は「とにかく静かで消費電力が低いパソコン」を目指します。
よって、Pentium4 などの消費電力が大きいものは却下です。以下に私が求めた大まかな仕様をまとめます。

ケース 出来るだけ小型なもの
電源 AC アダプタ電源で駆動する(ファンレス電源)
マザーボード 小型ケースに収まるもの
CPU ヒートシンクのみで動作するもの
メモリ できるだけ多く積む(最低 256MB 程度)
HDD 2.5 インチのものを使用し、低消費電力を追及する

注目すべきは「AC アダプタ」で駆動すると言う事です。
AC アダプタ電源で駆動する電源が存在する事を知った事こそが、自作を決意する決定打でした。

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 パーツを選定

インターネットで色々探しまわり、以下のスペックに決定しました!

カテゴリ 商品名 特徴・備考
ケース ProcaseV AC アダプタ電源を搭載。
電源 - ケース(ProcaseV)に付属。
マザーボード VIA EPIA E-533 CPU(ESP 5000 533MHz)オンボード
CPU - ヒートシンクのみで駆動。
メモリ - 256MB
HDD IBM(HITACHI) IC25N020ATCS04 2.5インチ 20GB 4,400rpm 流体軸受け

マザーボードは「EPIA E-533」と「EPIA M-600」と迷いましたが、M-600 は若干値段が高かったのと、メモリスロットが一つだけだったので、E-533 に決定しました。

ハードディスクは、低消費電力・静音性を求め、本来ならノートパソコン用である、2.5インチのモノと決めていました。
騒音的には、最近の3.5インチのモノとそう変わりは無いそうですが、消費電力は歴然の差がありました。
2.5インチHDDの中でも、静かで安定していると定評のある「IBM IC25N020ATCS04」に決定しました。

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 いざ購入

パーツの選定が終わった所で、実際にお店に行って購入する事になりました。
当初は「すべてネット経由で買おう」と思っていたのですが、送料がバカにならないので、
大阪の日本橋に買いに行く事にしました。

今回は「3万円代で作る」と言う事もテーマの一つですが、もちろん交通費や送料、消費税なども全て含んでの3万円代です。

実際にお店の値段はインターネットより若干高めですが、送料を差し引いて考えるとそう大差はありませんでした。

以下のモノを購入しました。

カテゴリ 商品名 価格 送料 消費税 小計
ケース ProcaseV \10,979 \0 \548 \11,527
マザーボード VIA EPIA E-533 \10,701 \0 \535 \11,236
メモリ PC133 CL3 256MB \3,099 \0 \154 \3,253
2.5インチ HDD IC25N020ATCS04 \9,680 \800 \524 \11,004
2.5インチHDD -> 3.5インチベイ変換ブラケット PCB-K1B \1,279 \0 \63 \1,342
交通費 \230 * 2 - - - \460
振込手数料 - - - - \340
合 計 \39,162

HDD だけは、インターネットがお店より安かったので、インターネット経由で購入しました。振込手数料は HDD 購入の際に発生しました。
さらに、2.5インチの HDD を 3.5インチベイに取り付ける為のブラケットとコネクタ部分の変換ケーブルがセットになっているモノを購入しました。サイトを見ると、既に販売終了になっていますが、まだまだ入手可能です。

予算の方はギリギリ予算内になりました!
予算に余裕のある方は、吸音シートなどで、HDD の騒音をシャットアウトすると良いと思います。(が、HDD の騒音はほとんど聞こえてきません。)

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 いよいよ組み立て

初めての自作なので、ちょっと緊張しましたが、何の事は無い。簡単でした。
買ってきたパーツを順にネジ留めして行くだけですから・・・。
しかし、初の自作と言う事で喜んで写真を撮りまくりましたので、写真付きで解説します。
これから自作する方の参考になれば幸いです。
画像をクリックすると大きい画像が表示されます・・・一応・・・。

EPIA E-533 のパッケージEPIA E-533 本体まずは、マザーボードですが、パッケージからして小さいです。
このサイズに、LAN, USB, グラフィックボードなどがオンボードになっています。
よくもまぁまとめたなって思います。
EPIA E-533 背面


Procase3 全景続いてケースです。
このケースには、前面に USB ポートが2つ、オーディオジャック、IEEE1394 ポートが付いていますが、
今回は全く使用しないので、基板毎外してやりました。
同様に、背面のケースファンも2つ付いていますが、必要ないので取り外しました。


Procase3 に EPIA E-533 を装着マザーボードを取り付けます。
ケース内にはまだ余裕があります。
背面から見ると、ケース右下にAC アダプタの差込口があるのが分かりますね。
マザーボード装着後の Procase3 の背面。AC アダプタ差込口に注目


Procase3 付属の 電源変換ユニット 基板部この基板が 電源の変換ユニットです。意外と小さい。
ケースの前面部分に付いています。


Procase3 付属の AC アダプタAC アダプタ。
これは意外とデカかった。通電確認用の LED が埋め込まれています。


OS インストール中。他の PC から CD ドライブを借りていますOS インストール中・・・。
CD-ROM ドライブを付けていない為、他の PC から電源を借りています。
う〜ん。ちょっと情けない姿ですね。
HDD を取り付けるとケース内が一気に狭くなりますので、ケーブルの取りまわしには気を使います。電源ケーブルなどは、適度に束ねてタイラップで纏めてしまいましょう。


サーバ機完成!縦置きにしています実際に駆動している写真です。
隣のタワーと見比べても小さい本体です。
気になる騒音はと言うと、ほとんどありません。何せ、回転しているパーツ(音を出すパーツ)が HDD しかありませんから、びっくりする位に静かです。
耳を本体に近づけると聞こえてくる程度です。
HDDのアクセス時もほとんど音は聞こえてきません。やはり、耳を近づけると「カラカラ」っと鳴っている程度です。
ただ一つの難点は、POWER LED の精度が高すぎて、就寝時にはカナリ眩しいです。
現在は LED 部分にプラスティックを当てて、光を軽減させています。
LED 自体を使わないと言う手もありますが、それだと起動しているのかが分からなくなります。
動作音も皆無ですので、光ってないと起動しているのかさえ、怪しく思える時があります。


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 使用感・感想など

とにかく、静かです。
この静かさは特筆モノです。何せ、騒音を発するパーツが HDD しかないので、騒音はほとんど皆無です。
お金に余裕のある方はコンパクトフラッシュなどを使用し、完全に無音パソコンを作成してみては如何でしょうか?

他のサイトなどで、行われている E-533 のベンチマークテストの結果では、Celeron 400MHz 程度のパフォーマンスが出ている様です。
Celeron 400MHz 程度と言う事ですので、X Windows System などの GUI 環境での操作はちょっとしんどいと思います。
私は GUI 環境をインストールしていませんので、試していませんので、何とも言えません(^-^;

一方、Webmin を他のクライアントから操作した時には、ストレス無く操作する事が可能です。
今まで、Pentium 120MHz だったので余計にそのスピードには驚きました!

Apache のレスポンスは LAN 内からはアップしています。外部からはいかがなのでしょうか?
その他、メール、FTPなどのレスポンスも確実にアップしています。

E-533 に Vine Linux をインストールする際に Kernel の再構築と言う思わぬアクシデントがありましたが、
サーバとしては、十分すぎるスペックを持っています。
とにかく起動音も静かなので、常時起動しているサーバ用途には最適なパソコンだと思います。

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